2021-05/12 戻ってきた「この感じ」

Hiryuブログ


1全日本開催

5/11、僕にとって大きな朗報が届いた。それは全日本選手権開催に伴う要項の発表だった。約一か月後の開催。今年はこのレースを含む6月周辺にトップコンディションを持っていくように動いている。
しかしコロナウイルスが猛威を振るう現状では延期は勿論、レースキャンセルすらあり得る状況だったといえるので、あくまで話は全て前提であった。

現在の身体の調子は概ね良く、2月からしっかりトレーニングを積めている自分にとって、「狙っているレースがある」というだけで僕のモチベーションを再点火させるには十分な要素だった。

今回の記事ではそれに纏わる自分の気持ちと葛藤、そして帰ってきた感覚「この感じ」を深堀してみる。約一年かけて、思いもしない大きな沈みを経験した。
ただひとつ、結論を先に記すのであれば、僕は また世界で活躍する選手を目指して、2月から再出発している という事だ。

2不安よりも希望が勝るこの感じ、駆け抜けるような感覚

何度も書くが、僕は2019年に美しい経験が出来たと振り返る。18-19歳にしてフランスに飛び、生活しながら毎週レースに臨むスケジュールをこなせたのは生涯における自信に繋がるだろう。
しかし、2020年はその反動かのような本当に難しい年であった。コロナウイルス流行に加え、幾度となく記事にして発信している右脇腹の故障発症。

大好きで最大級に打ち込める自転車、そのプロ選手になると突き進んだ心は歪み、2020年12月頃には、引退を前提に別の道を模索し始める「挫折」を味わった。

この頃は自転車以外のすべてが楽しそうに、えらく充実していそうに映って、それらを調べて動く事に何よりも幸せを覚えた。ずっと支えてくれている母親に言わせれば「逃避行動」にすぎなかったのだが、僕は全力で不安をかき消すことで必死だったと記憶する。(当時の記録を見ても、明らかに精神状態は不安定であった。)

そんな中、家族、親戚、応援してくれる方々、恩師、尊敬する人、色々な方の言葉と励ましにより、弱虫ペダルサイクリングチームに移籍。チームと監督の佐藤さんの温かい例外的な受け入れもあってアスリートとしての道をギリギリ繋いだ。

そして、今は次の段階にいる。

駆け抜けて、追い込んで、生きている感覚を感じるような日々がまた戻ってきたのだ。レースは何よりも心を高揚させ、ハードなトレーニングは自分の存在を確立してくれる。ご飯は美味しい。みんなとの会話は楽しい。寝るのは幸せ。
すべての不安が消えたとまでは言わないけれど、また自転車が輪の中心にある、最高と言える日々が帰ってきた。

3この進路は、決して妥協ではない。寧ろ選手生命を繋いで強化している

今だからこそ堂々と書ける見出しだ。僕が高校卒業後、一番大切にしていた事は本場ヨーロッパで活動する事だ。その中で、強くなり、現地に順応し、「何か」武器を身に付ける事。

それが何よりも重要で、当時進路を固めた背景だ。

しかし、今は日本のクラブチームに所属している。それが意味する事柄は、語らなければ伝わらないと思っている。

このチームは自分が入る前に考えていたよりも10倍厳しく、10倍満足している。自分がまだまだで、強い奴なんてそこらじゅうにいるという事を改めてわからせてくれた。
メンバーに恵まれたこともあり、人生でトップ5に辛いと感じた練習をチームとして継続的にこなす事が出来ている。充分な回復期間を除いて、プチ合宿が続いているような感じだ。

更に幸運にも今年は全日本チャンピオンの元で知識をつけながら挑戦と改善を重ねる事が可能。
ヨーロッパでメジャープロとして活躍する事を夢見ている自分にとっても、まだ下積みの期間であるという事を配慮すると、過去一効率的に伸びている実感がある。

常にヨーロッパで経験して日常に落とし込んだレースを想定して、まずは国内で効率的に取り組む。それがハイレベルに達成できているから充実感が帰ってきたのだろう。

このチームを卒業してヨーロッパで戦う選手や、自分含めヨーロッパから(一旦)戻った選手もいる。それらがうまく絡み合って、効率的なトレーニングと改善が積めているのだ。

本場ヨーロッパで選手として活躍する為にも、焦らず、逃げずに坦々と最大限の努力を積もうと思う。

レースもトレーニングも反省と改善

4故障を克服しつつある

何よりも自信を取り戻している一番の背景は、故障を克服しつつある事にある。諦めずにリハビリを重ね、症状に打ちのめされても諦めずに身体を鍛え続けた効果が出始めている。

身体を丁寧に使い、プラセボ込みで身体を理解し、自分のアクションに対する反応を熟知し、まさに試行錯誤としか表現できない毎日。原因不明から小さく小さく紐解くように進めて、1年間耐えるよう想いでやってきて、やっと希望の光が見え始めている。(現在はタバタトレーニング、一分走といった短距離高強度から、20分走を連続するような持続的に負荷がかかるトレーニングもしっかりこなせている)

この身体とは向き合って生きていくしかないので、また痛みが一時的に出てしまっても悲観的にはならない。しかし、僕の中で1+1=2が繋がるような、何かが掴めたような、うまく流れる感覚が掴め始めている事は確か。

本当に諦める直前までいったからこそ、この喜びは大きい。毎日の何気ないアクションすら少し楽しくなるくらい、影響を及ぼしている。

詳しい感覚の紹介はまたの機会にするが。このまま試行錯誤を続けて少しずつ進んでいく。勝つまで内緒にしておくが、久しぶりにフルガスした自分の身体は、想像越えのWを出していて、スピードを持っていて、去年6月からの忍耐、今年2月からのハードトレーニングとリハビリの日々が報われる思いだ。

久しぶりにレースが楽しみだ。

リハビリは地元の「麻生スポーツ理学センター」様にお世話になっております。高校一年生の頃から診て頂いております。

5復活

この見出しで今回は締めようと思う。
復活。まさに自分の中で黒い部分が抜け始めているような想いだ。やっと、やっとの思いで本気の走りが出来始めている。モチベーションが毎日倍増するように、燃えるように自分を奮い立たせている。

これからも症状は出るかもしれないし、難しい局面に当たる事もあるだろう。しかし、それでも覚悟を決めたのだから、強い意思を持って全うしてみようと思う。僕がここを乗り越えた時、勝てなかった相手にも勝てるようになっている自信がある。

夢は明確、突き進んでいこう。

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