2020/03/24 決断

Hiryuブログ

こんにちは、香山です。

今回は結論から述べます。この度私自身も帰国を決断しました。しかし現時点では日程が定かではありません。


僕たちは6月の全日本選手権に向けた帰国までに、フランスでのレースが再開し、1レースでも走る事が出来れば価値があると踏んで様子を見ながらフランスに滞在していました。


ヨーロッパやフランスで影響が出る中、事態は深刻ではないと判断していました。勿論問題や影響はどの人間より心得ていたつもりです。ここ最近まで『影響はな無い』と感じていたのも嘘ではありません。レースがないのは世界の人間が共通なので度外視し、十分なトレーニングが出来るか・一定水準以上の生活が出来るか に焦点を合わせていました。


レーニングに関しては自分の弱点(進んで取り組んでいなかった部分)と向き合う機会になったし、やるべき事を妥協無く行えています。生活に関しても影響はありますが、しっかりご飯は食べられるし、ルームメイトの福田選手と笑いあえる、家主のmenini一家と他愛もない話が出来る、オンラインではマネージャーのclementが出してくれるフランス語のレッスンをしたり情報を共有したり。チームメイトのモチベーションも高くトレーニングして明るく過ごす様子が見える。


周りに感謝出来るような状態は崩れていないし、街に繰り出して楽しむ娯楽要素を我慢すればいいだけなので、苦しさやストレスは驚く程少ない生活をしていました。
少し病気的ですが、フランスのひとかけらになって、国に協力し、ルールを守り、マクロン大統領の「戦争宣言」にポジティブになっている自分がいました。

しかし、事態は静かに動き始めている事に気づいたのです。僕はあまりに変化のない、一定のロックダウンが続いている事に少し疑問を持ち、情報収集を続けました。
ここでフランスは変わらなくても他の各国が悪い方向(制限を強くする方向)に舵を切っている事を確認します。また、フランス政府が国民のストレスを考慮して小出しに制限を増やしている現状という意見も。


そう、これから事態が収束する目途はなく、むしろ悪化していく可能性が大きいとここで判断がつきました。


僕が思う理想としてはUCIが掲げる5月までにレースが回復傾向を見せて、私生活においても段々と制限が緩和されるというものでした。


しかしフランスの地に身を置き、毎日情報をしっかり得ていけばいくほど、全世界の機構による「延期」の流れは確実視できる程のものになりました。


世界全ての大きいイベントが本来の日程に開催できない。これはコロナウイルスの封じ込め期間がまだ必要だと判断されているという事になります。つまり、事態はジワジワと静かに、回復・収束のボーダーラインを押しているという事です。


そして今回オリンピックの延期が発表されました。僕が理解した「延期」の流れは間違いなく、そして今後も色々なイベントや機構に対して影響を生むと思います。


また帰国の目途は立てているものの、個人的には一つ問題が残っています。それはビザの更新です。


現在はレセピセ(更新の為の仮ビザ)を持っていて、本来であればローヌ県庁から呼び出しがあり、その時に本更新という流れでした。現在連絡を送っていますが、麻痺していなく返事があるのか、また更新日はいつになるのかを判断しなければなりません。


個人的には時間はあまりないと仮定していて、フランスを含むヨーロッパ圏ののロックダウンはもう一段階厳しくなる見方もあります(今まで小出しにしていたのを考えると可能性は無視できない)。

以上の理由が帰国を選択したものとなります。勿論日本が安全とは微塵も思っていなくて、今後大きな影響・動きが起こるものと仮定して選択しています。

これは収束を祈るだけではなく、個人が自我を殺して収束させる必要がある大きな問題です。

以下は毎日の簡単なメモです。判断基準が増えていくのが見てとれると思います。


3/12
eu各国でコロナの影響が出ている。国内でも他地方のレース中止が目立つ。

3/13
マクロン大統領による会見、フランス連盟によるレースキャンセル発表
必要最低限の施設(スーパーマーケットや銀行など)以外の商店の閉鎖発表。
サイクリングに関してもeu各国はおろか、フランス国内の地域によっては始まっていたレース中止の流れがローヌに。事態は深刻に感じなかったが、とうとうローヌ圏のレースが中止になった。

3/15


出場予定のレース中止。とうとう直接的な影響が出た。コロナウイルスの影響をしっかり考え始める必要がある。

3/16


最低限の外出のみ許可 (目的のない外出の禁止) 発令
フランスの制限が強くなった。13日から感染者が爆発的に増えたからだ。買い物や仕事など必要な目的のみ外出が認められ、政府から印刷できる同意書を持参することが義務付けられた。所持していない場合や理由が不適合と見なされれば罰金が発生。
外でのトレーニングにも同意書を所持する必要あり。
スーパーマーケットに行ったがパン・タマゴ以外の欠品は見えなかった。しかし、人が多く、自分が帰るころには入店制限がかけられていた。またレジが混雑し、感染する機会は大いにあった。
日常やトレーニングに少しずつ影響が出てきている。なによりレースがないのは考えさせられる。しかしどの選手も同じ影響を受けているのでやるべきことに集中する。(この時点でフランス全土で6000人越え、リヨン周辺は約160人)

3/17
大きな発表や変化はない。影響はあるものの、このままキープか落ち着けば、問題はないと言えるかもしれない。現在はオフを取っているのでトレーニングを休んでいるが、サイクリストにかかる影響にも耳を澄ませたい。

3/18
政府およびFFCよりサイクリングの外での練習が最低2週間禁止となった。これはレースがない事に次いで大きな影響と言える。考えを進める必要が出ている。キープではなく、悪化の道をたどっている事を理解。
フランス人も16日周辺に比べると外出を控えている様子か。チームメイトやライバル達もローラーで練習している様子がうかがえる。
また世界的に影響があるので、シーズンが1か月延長される可能性がある。

3/19
個人的なオフ期間の終わり。ローラーで練習再開。この練習は僕にとって必要な要素をたくさん持っているので不快感はない。
現時点でレースない・外出制限(禁止ではない)・練習は室内のみ
しかし影響は大きくなっている。
また世界的な機構、UCIともに禁止期間を延長する流れが目立つ。フランスの行政は勿論、外での練習解禁やレース再開時期が延長する可能性がある。
僕はあくまでフランスにいる限り国に最大の協力をして、指示には従うつもりだ。

3/20
続けて強度の高い練習ができた。事態は明るくないが、達成感を感じることが出来ている為、驚くほどポジティブだ。ローラーでやりたくない(苦しい)部分を責め、補強の室内トレーニングで身体を造る。やることの本質は変わっていない。
危惧すべき点は大まかなレース再開の流れを汲んでトレーニングをしているので、延期や中止が続いた場合プランを考え直す必要があるという事。

3/21
続けている。家主のクリストフが気づかいをしてくれている。感染のリスクを下げるために、この家の買い出しはすべて一人で担ってくれた。しっかり問題を認識している事は勿論、こんな事態だからこそ考えてくれている温かさもある。レースがしっかり再開してくれるのであれば、切り抜けることは可能。チームメイトもみんなポジティブだ。

3/22
世界的に全てのイベントが中止・延期の流れが見える。
自転車関連は勿論、すべてが延期になる可能性も十分にある。
情報収集すればするほど日程が遠いイベントの中止や、長期間の制限が出ている機関もある。事態は収束には向かっていない。少なくとも封じ込め策が進んで規模が大きくなっている段階に見える。

3/23
オリンピックに動きが出ている。延期が濃厚のように見える。
自転車業界は勿論、フランスでのレース再開は延長が濃厚に見える。
僕たちは6月全日本選手権までにフランスでレースが再開し、1レースでも参加できれば価値があるということで残っていたが、それまでにフランスでレースが再開しない可能性が大きくなっている。
具体案のプランを出し、帰国を考え始めた。
ここまで来て流れの予想が確信に変わっている部分が増えている。動く必要がある。
日本が安全という見方はしていないので、起こりうる最善と最悪を書き出しプランとした。メリット・デメリットで考えると帰国が最善か。フランスのレースは6月までないのではないかという情報もチーム内でキャッチしている。
また自分は帰国に関し問題が一つある。ビザの本更新だ。自分は今レセピセ(仮)状態で、すべきことを全てやってローヌ県庁からの呼び出しを待っている段階だ。本日事情と解決策を相談する内容のメールを送った。

3/24
オリンピックはやはり中止になった。
anaの帰国分のチケットはあるが、日程変更の為の連絡が全く通らない状態。新たに購入する事が現実視される。
また現時点でビザの返信がない。もしローヌ圏の対応(ないわけがない)によって連絡がつかないのであれば、手を考えなければならない。より強いロックダウンが起きるまでの時間は想像より無いかもしれない。

また時間があれば更新したいと思います。心配してくださっている方々。本当にありがとうございます。僕自身はいたって健康、フランスのみんなも影響が大きいだけで健康で楽しく暮らしていると言える状態です。

それではまた。

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