2019-03/14 頭の片隅にある事

Hiryuブログ

フランスで一か月が経過した。今までの人生で深く内容の濃い一か月であった。今日は回復日で時間があるので脳にチラチラと映ることを書いてみる。


到着した最初の日、というよりも出発して日本を後にしたその瞬間から、あまり現実的な実感は湧いていなかった。これからは一人で生活。それもフランス。
感覚的にはテレビゲームを現実でプレイしているような感覚だった。

現実(今までのレール、誰もが基本としている進路)から少し外れたからか、何とも言えないワクワク感で満たされていた。まさにnew gameといった感覚。自分が2018年2月から考え抜いた進路。答えの出ないストレスや、「みんなどうしているのだろう」という例の少なさに頭を悩ませた期間は長かった。(まだ精神が未熟であった為、自分の進路、生き方を他人に重ねて安心感を得ようとしていた。)逃げ出したくなる、答えのすぐ出せる進路は幾つも存在していた。それらは僕を誘惑し続けた。しかし、どれも心の底から納得出来る材料を兼ね揃えず、「妥協」を必要としていた。普通「妥協」は一般的なもので、それを行い、自信を強制的に納得させている人は多く感じる。「妥協」を出来るところまで抑え、心から納得する進路、選択をするのは疲労を要する。ただ間違いないのはそれから逃げ出してはいけないという事。


今はヨーロッパのワールドツアーを心から目指している。能力、思考は同じく目指している同志に一歩でも負けたくない。負けたら夢は終わってしまうだろう。また、僕は同期(近い年齢)のトップの強さを経験している。彼らが上から引っ張られて行ってプロになる世界だ。最低条件として「足を引っ張る要素」を無くしていく必要がある。英語が喋れない、ヨーロッパの文化をしらない…なんていうのは論外だ。僕は興味があるし、心の底から必要性を感じている。能力で負け(今後成長して覆す)、言語も習得しておらず、何を考えているかわからない選手。そんな選手に価値はないのだ。


現実として「言語習得」は簡単ではない。しかしワールドツアーに行く方がその何百倍も難しいのでやるしかない。期間は3年間+1年間。U23は本気でリザルトを狙う必要がある。最低限4年目で学習メインは遅すぎる。時間は無い。


後はよく「アスニート」という言葉を耳にする。僕はあまり面白くはない単語だと思う。あえて書くならば、絶対に発したくない言葉だ。独学という形でも日本にいる大学に通う人間に総合的な学習量で負けたくない。経験値、知識でも大きく上回りたい。それは間違いなく今後のビジネスキャリアとして必要になってくる。プロになっても、その後でも、成れなくても。本気だ。日々に緊張感があり、成長を感じられる日々をグレードアップしつつ過ごす必要がある。似たような日々は過ごしても1か月単位では成長しなければならないと思う。フランスで一か月を経験したが、これからの一か月はもっと濃く、深いものにしようと思う。


今までだって現状維持は避けてきた。自転車の練習環境も ブログチーム→ショップチーム→高校→jproチーム→ナショナルチーム→フランス現地チーム
とわからないながら自力でグレードアップしてきた。コネクションを作り上げてきた。今後も現状維持は避けたい。移籍したいという意味ではなく、良い結果を出し、良いレースをして経験と実績を重ねたいという意味だ。僕のこの目的に対してシーズン中滞在を可能にするタレントパスポートは非常に頼もしい。そうやって維持をやめて成長する事を渇望している。だから「アスニート」なんて表現はしたくないんだ。


よく「プロになれなかったら?」という疑問が進路選択の自分を苦しめた。「何もない」。今なら言える、そんな事あるか?


何度もこの言葉を聞いたが、海外は莫大な経験値の宝庫だ。ここで学んで、努力して、得られるものは限りを知らない。フランス語を身に付けたらそれだけで一生の能力だ。自分で身に付けるんだ。自分の責任で強い意志をもつしかない。僕から言わせれば大学に行ったら「何もない」から逃れられるのかという疑問がある。日本の企業に就職し、ブラックだと愚痴をこぼして生きていく(一定数僕にはそう見える)。未来を見据えないで学歴や流れ(レール)で進学した先に何がある?大学で、その学部で、興味を持ち本気で学習に取り組むライバルに勝つ覚悟はあるのか?大学は勉強がメインだ。自転車で大学に入学、学歴get。ツールドフランス目指します。可能か。その中身のない薄っぺらい学歴には僕は興味ない。学歴は本気で勉強して身に付いた能力の証だ。僕は本気で学ぶ姿勢を持った人間の努力値を知っている。本気の文武両道の強さを。

僕は自分を磨きたい。


野球、サッカーは大学に在学しながらプロを目指せると思う。自転車だって本来の形はそうだ(ヨーロッパでは)。しかし、日本の自転車は不可能に近い。まずレースのレベルが違いすぎる。パワーとか強度とかの話以前に競技が違う。70km/hを集団で下り、曲がった先に車が。全員でボチュー!!(車)と叫んで肩をくっつけながら集団を細くして越えていく。急ブレーキ、接触当たり前の世界。自分でも思う、これは日本にはない頭のおかしいヨーロッパの競技だ。でも楽しいんだ。


大学の顧問にも一言。これからは「大学卒業後でもプロを目指せる」「ヨーロッパいっても潰れるだけ」と選手に語るのは辞めてほしい。それがどうか決めるのこっちだ。ドリームキラーも甚だしい。あなた達が努力するべきは嘘をついて選手獲得ではなく、本当にワールドツアーを目指せる学連を作る事だろう。


最後にまた話は変わるが、僕はまだ年齢が低く弱い存在でいたい。僕より弱い(能力がない)人は今は必要としていない。僕より強く、賢い人を求めている。いつだってそうだった。彼らは僕に良い効果をもたらしてくれる。常に負けから学ぶ。レースは勝ちから学びたいけど、贅沢だが僕より能力がない人の御守りはごめんだ。僕から学習するのでは無く、僕が学習していたい。今はチームメイト、監督がそれをさせてくれている。優しく迎えてくれている。それに頼り続けるのでは無く、そこから成長を試みる。何とも贅沢な環境だ。

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